りんごの湯

　施設では利用者さんの望む生活を実現するため、ご本人をまじえてどのような生活を送りたいか、そのためにどのような支援が必要なのか定期的に話し合いを行っています。本来であればご家族にも参加いただくのですが、このような時期ですので別途ご意向を伺い計画に反映しています。今回はそんな話し合いの１コマです。

Aさん
「え！私の生活の希望～？何だ急に～。」
と言いながらも嬉しそうに、現在の生活の感想やこれからの希望を話してくださいました。

Aさん
「困ることもねぇ。年金だけで暮らしたい。今は健康でいるし身体は丈夫だ。痛いとこもない。」

ケアマネ
「今もエプロンたたみや新聞たたみをお手伝いしていますがどうですか？」

Aさん
「仕事はさせてください。細く長く生きたい。」
＊これからも作業をお願いすることにしました。

ケアマネ
「ではりんごの郷の食事は、いかがでしょうか？」

Aさん
「食事は美味しいよ。今はおごっそだよ。私は甘い物が一番好き。若い時は一週間に3日くらい呑んでたよ。女で呑
　んでたから、よく怒られた。でも近所の寄り合いで注がれれば呑んじゃうんだよ。腸は丈夫だね。」
＊お酒は今は呑みたくないということで、シュークリームやどら焼きなど甘い物を嗜好品として提供していくことにし　　　　
　ました。

ケアマネ
「食事は足りていますか？」

Aさん
「ご飯しっかり食べているからお腹は空かないよ。」
＊お料理上手だったAさんに、味付けや盛り付けを褒められるような食事を提供していきたいと思います。

ケアマネ
「家族としばらくお会いできていないので、手紙とか書いてみますか？」

Aさん
「手紙はめんどくさいから電話したいな。」
＊電話する機会を設けていくことになりました。

ケアマネ
「杖で歩いていますが、足や腰の痛みはないですか？」

Aさん
「今は全然痛くないよ。大丈夫だよ。」
　
　話し合いでは、Aさんを交え本人にとってより良い生活支援計画をたてるための、活発な意見交換が出来ました。