りんごの湯

　須坂看護専門学校医療専門課程看護学科の皆さんが、夏休み期間中を利用してボランティアに来てくださいました。
ボランティアでどのようなことをしたいのかと伺ったところ、施設で暮らしている方の様子を理解したいというお話だったので、ご利用者アンケートの聞き取り調査をお願いしました。ご利用者一人一人に施設での生活のご意見を伺う仕事です。
　最初こそ項目どおりに答えていただけなかったり、昔話になってしまったりと苦労されていた様子でしたが質問の伝え方を変えたり、試行錯誤しながら取り組んでくださいました。
　ある学生の方から聞き取る人数を重視しますか、それとも傾聴を兼ねた時間を重視しますかと問われ、話を聞いてもらっている利用者さんの様子はどうですか？と逆に質問したところ、皆さん嬉々として話をして下さり誰かと話したいんだなぁと感じました。とのことでした。
　寂しいことですが施設ではなかなか話を聞いてくれる人(時間)がないので、こうやって話を聞いてくれる方が来て下さるとありがたいことや、せっかくの機会なのでゆっくり話を聞いてさしあげてほしいこと、欲を言えばそういう機会を少しでも大勢の方に提供したいと思ってしまうのですが・・・ということを伝えました。学生さんは人数にかまわずゆっくり聞き取ってよいと知ると皆さん笑顔でよかったと言ってくださいました。
　機械的な作業ではなく、聞くということで触れ合う機会をよかったという言葉で表現してくださったと思います。本当に真摯に利用者さんと向き合い、利用者さんの生の声を聞き取ってくださいました。ありがとうございました。



施設看護師として働く先輩に話を聞く学生さんたち