りんごの郷 エンジョイ生活 【79】
2023.11.29 りんごの郷enjoy生活
エンジョイ生活 ~被災体験講話 ~
長野市第4ブロック民生児童委員5名の方から、
令和元年台風19号被災時の施設の様子など聞かせて欲しいとの要望を受け、
お話をする機会(11月28日(火)10:00~ りんごの郷2F研修室)を設けさせていただきました。
あの当時は施設だけでなく近隣住民の方々も大変な被害を受け、
民生児童委員の方々もご苦労されたことと思います。
貴重な機会ですので、双方の経験を共有し今後の連携に生かしていければと思います。
👇2階避難時の施設外の様子...隣家の軽トラック運転席天井が隠れるくらいの水位でした。
民生児童委員の方からの主な質問内容です。
Q 携帯電話のバッテリーがなくなりモバイルバッテリーを使用したとありますが施設で準備していたのですか?
A 当時施設として準備がなかったため職員個人用のモバイルバッテリーを使用しました。
施設修復後は停電対策のため高圧電圧設備を2m嵩上げし、エレベーターの主電源を屋上に設置しています。
Q 職員にはラインで拡散し招集や情報共有をしたとのことですが、現在も同じような対応をしているのですか?
A オクレンジャー一斉配信を利用していましたが、被災により使用できなくなったためラインを活用しました。
被災当時はご家族にも連絡できずご心配をお掛けしてしまいましたので、
現在はご家族にもオクレンジャーにご登録いただきスピーディーな情報提供ができる体制を構築しています。
Q 被災時に近辺で利用者の皆さんを受け入れてくれる場所はあるのですか?
A 日頃から他施設と災害協定を結んでおり被災時も受け入れていただきました。
同法人施設がりゅうの里も須坂市にありますが橋を渡らなければならないため、
状況確認しながら避難を検討します。
民生児童委員の方からの感想・ご意見
行政より【警戒レベル3】が発令されたら高齢者等は避難とされていますが、
避難所が開設されていない場合もあります。
レベル3では危機感はなく、どのタイミングで住民に避難指示をするべきか悩んでしまいます。
また要介護状態の方に学校や公民館、レクリエーションホール等に避難を指示しても
環境が整備されていないため、始めから施設などに受け入れてもらえれば良いと思います。
命を守ることが大事だと思います。当時的確な判断で避難され負傷者もなく感心しました。
というお言葉をいただきました。
当施設の迅速な避難には地元消防団の皆さんの命がけの半鐘活動があったからです。
感謝しかありません。
施設としては洪水時以外の災害について地区との協定を結び、1次避難所としての機能を
果すことになっております。
避難は避難所に行くことだけでなく、安全な場所(例えば洪水の場合2階や親戚宅など)への移動も
視野に入れておくとよいと災害研修で言われていました。
災害時、避難道中での被災などが多いことから避難とはまず安全確保(命の確保)をすることだと学び、
地区の皆さんとも情報共有を図りながら施設の機能を住民の皆さんの命を守る為に活かしていきたいと
考えております。